2023年10月20日

自分の子供に中学受験をさせようと思うか?

この仕事してると、よく訊かれます。
僕は、自分自身が生徒として中学受験を通った記憶も色濃くありますし、塾講師として20年・独立して10年の経験もあります。
さらには、まだ2歳と4歳とはいえ「親」としての感想も携えるに至りました。
「子供・先生・親」の3つの立場を経験しているわけです。
ここから現時点での率直な回答を述べるなら、 「『させよう』とはまったく思わない」 ですね。こんな仕事をしていて何ですけれども…(笑)

いえ決して、いま中学受験に挑んでいるご家庭に意見するつもりなど毛頭ないんですよ。
中学受験そのものについてもまったく否定するつもりはありません。
ただ、自分の子供に「させよう」と思うかと言えば、「思わない」のが素直な気持ちなんですよね。

個人的に受験勉強は[資質・努力・運]の乗算だと感じていますが、中学受験は年齢的に「資質」の占める割合が相対的に大きく、個人差もかなり大きいと感じます。
それは決して知能だとか特殊な才能という意味ではなく、精神的な成長も含めた向き不向きです。良くも悪くも早熟な子が強い。
だから、誰にでも勧められるものじゃないし、すべての子供にとってのベスト選択肢でもない。
「やらせたいけど、ウチの子には(レベル的な意味で)ムリだわ〜」なんていうものでもないと感じています。

また、中学受験は基本的なカリキュラムだけでも、質量ともに公立小の学習内容とは比較になりません。
知識量のみならず、読解力や思考力、論理性、課題発見・処理能力が磨かれます。
感受性も記憶力も豊かなこの年齢のうちに、前向きな気持ちでちゃんと勉強することができれば、一生の財産になります。

ただ、後ろ向きな子にとっては、地獄でしかない。
遊びたいのも我慢させられ、やりたくもないことで常に数値で人と比べられ、見方によっては「虐待」にさえ映ります(現に「教育虐待」という言葉が存在します)。
受験を巡って、家庭に亀裂が入ることもしばしば。そこまでしてやるべきものでしょうか。

数値が励みになり、競争がモチベーションになる子はいいんですよ。それはアタマの良し悪しじゃない。
スポーツだって芸術だってそうです。面白いと思って取り組めるか。もっと巧くなりたいと思って自然と努力に向かえるか。
勉強も同じです。強制的にマストにしちゃうとやりたくなくなる。効果もなくなる。
見た目、机に向かっている時間ばかりが増えても、質が追いつかない。

たとえば、子供が野球やサッカーを始めたとき、当然のように甲子園やプロやW杯を要求するでしょうか?
なぜか、中学受験界にはそういう人が少なくありません。
「御三家じゃないと意味がない」「偏差値いくつ以下の学校は意味がない」 なんてね。
それはあまりにも視野が狭いってもんです。自分がやる訳でもないのにね。

僕個人はそういう親にはなりたくないし、子供に理不尽な思いもさせたくないんです。
親の欲目で無理にやらせて、無用なコンプレックスを抱かせたくない。
人間には色々な選択肢があって、様々な価値がある。それをちゃんと教えておきたいし、学歴ブランドなんかより正しい自己肯定感を身につけて欲しい。

僕自身は中学受験で救われた経験を持つ人間ですから、その価値は十二分に理解しています。
でも、教える立場で経験を重ねて、そのリスクも熟知しています。
だから、僕は自分の子供には中学受験を「させよう」とは思いません。
子供が自ら「やりたい」と望めば別ですけどね。「させない・させたくない」とも思っていません。
いずれにしても、さまざまな経験や知見を得て、自ら考えて決められるようになって欲しいなとは思っています。

では、「麻布に行かせたいと思うか」これは非常に難しい…(笑)
親子で同じ学校の話なんかできたら愉しいだろうなとは思いますけど、僕の通っていた頃とは当然違うでしょうし、僕にとっては最高に愉しい環境でしたけれど、息子は別人格ですからね。さすがに盲目的に勧めようとは思いませんね。だいいちオニ難しいし(笑)。
でも親が無理に「同じ学校に行きなさい!」なんて、子供にしたらイヤでしょうね〜。僕が子供なら絶対反発するな〜(笑)。


posted by こんぶ先生@Miraiz at 14:57| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2022年02月07日

受験オリンピック

テレビをボーッと見ておりましてね、オリンピックの結果を報じて、メダルの数が何個…とかってやるじゃないですか。
僕、あまりスポーツのそういう見方をするのが好きじゃないんですよね。
さすがに最近は、ネットなどで視聴者の批判的な意見もあってか、出演者もメダルを称えつつ、メダル圏外だった選手にも気遣ってコメントするようになりましたね。

そう、メダル獲得は素晴らしいことなんだけれど、みんながみんな獲れるわけじゃなくて、それぞれに苦労や葛藤があって、運不運やメンタルや好不調もあって、その上での結果なんですよね。
ほとんどの人は結果にしか興味がない。結果しかご存じない。
でもそこまでの過程にはケガしたり、スランプに陥ったり、はたまたスポンサーがいなくて経済的に困ったり、ものすごい重圧と闘ったり。
そういった選手の実像に迫れば迫るほど、「メダル確実!」なんて気安く言えなくなります。
そう、知らないからこそ、遠くから無責任な他人が「メダル」というわかりやすい結果だけを褒めそやすわけです。
メダルに届かなかった人を前に、あからさまにガッカリした顔ができちゃうわけです。

…受験もまったく同じなんですよ。

有名校や第1志望校(金メダル)に、みんながみんな合格するわけじゃない。
それまでの努力や姿勢と、たった一度の試験の結果は必ずしも一致しない。
それでもみんな、不安やプレッシャーと闘いながら目標に向かって頑張った。
でも、それを知らない人は結果だけを見て好き勝手なことを言う。

難関校合格はたしかに素晴らしい、誇っていい。
頑張ったお子さんは大いに誉めてあげてください。
でも周囲が、特に大人がやたらにハシャイで、そればっかりもてはやすのはちょっと違う気がします。
まして、「偏差値●●以下の学校には通う価値がない」なんて、神経を疑う発言です。
「メダル以外はオリンピックに出た意味がない」なんて言うのと同じ感覚ですよね。

「でも自分は昔、偏差値●●の学校に受かった!」
だからどうしたと。おまえもやればできるんだ、とでも?
メダリストがそんなこと言うでしょうかね。
つくづく、負ける痛みを知らない勝者というものは盲目です。

僕自身もカテゴリされちゃうのかもしれませんが、難関私立中高を出て、難関大学を出た人の教育観なんて、たかがしれたものです。
ものすごーーーく視野が狭くなっていると思っていた方がいいくらいです。
僕もこの仕事をやってなければ気づけなかったことがたくさんあります。
数え切れないほど多くの子供たちと、一緒に挑戦する時間を何度も何度も重ねて、辿り着いたひとつの境地があります。
メダルの数だけを一瞥して、それ意外に興味を示さないタイプの方とは、本質的に相容れないものがあるでしょうね(笑)。

この春、厳しい入試に挑んだお子さんを持つ保護者の皆さんに、ちょっと風変わりな(へそ曲がりな?)進学塾代表からメッセージを。

結果は色々、お気持ちは重々わかります。本当に、痛いほどよくわかります。私たちにとってもかわいい教え子たちですから。
でも、皆さんはどんな形であっても、いつでも必ず、お子さんの味方でいてあげてくださいね。
「オリンピック」を目指して真剣に頑張った経験は、けっしてメダルだけで報われるものではないし、厳しい結果を突きつけられることで覚醒するものもあるでしょう。
逆に「メダリスト」がチヤホヤされているウチに調子に乗って転落して…なんて話だって少なくありません。

そう、お子さんの人生は入試なんかで終わらないんです。まだまだこれからなんです。
ずっと一番の応援団で、味方でいてあげてくださいね。
posted by こんぶ先生@Miraiz at 23:23| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2021年09月16日

自分の仕事

人様からお金をいただいて、勉強を教える・勧める・諭す立場ではあるんですが、強いるようにはなりたくないなと思っています。
実際、別に勉強なんかしなくったって、点数なんか取れなくたって、生きてはいけるんですよね。勉強さえしてれば幸せになれるなんてものでもないし、苦労して積み上げた学歴や成績が、何かを保証してくれるかといえば、実は世間で言われるほどそうでもない。

何より実は私自身、けっして学校の勉強が好きだったわけでもありません(笑)。サボりにサボって、好きなことばかりやり続けて、流れ流れて何の因果か、いまここにいるというだけのことでして…。

ですが、好きなことばかりやって、いまが良ければそれでいい…と言い切ってしまうのも極端です。子供や若者にはその方がウケますが、直接関わりのない無責任な立場でないと言えることではありませんね。運が良ければそれでも何とかなるけれど、良くも悪くも何が起きるかわからないのが人生です。何があっても生き抜いていくために、できればカードは色々持っていた方がいい。先の読めない時代ですから、有名大学に入れればイイ、大企業にさえ入れれば安泰だ、というような「だけ・しか」人生より、様々に展開する人生を楽しめるようになって欲しいと思います。

何かに夢中で勉強が疎かになっているのならまだしも、特に何がというわけでもなく、何もやろうとしないままで、ただ日々を無為に浪費していると、気がつかないウチに色んな可能性や分岐路を次々と鎖してしまっているのかもしれません。心配にはなります。

ただ、子供はボーっとしている時間にも意味があります。若い頃には、しょーもないことにハマったり、贅沢に無駄な時間を過ごしたりするのも大切で、決して意味がないわけではありません。
私はその価値をよ〜く知ってますから、子供たちのそれも理解はできます。ただ、多くの大人がそうであるように、私もまた半面で「もしあのとき」「こうしてたら?」という気持ちだってなくはないのです。若い頃は無限に時間があるように思えるから、あまり気にしないでいられたのが、残り時間が気になる年齢に差し掛かると、そんな思いも胸をよぎるようになるのでしょうね。

私はたまたまラッキーで、ここまでの人生を振り返って、なんて幸せなんだろうと思えます。何も後悔はありません。でも、自分がそうだからといって、誰もがそうなるとは限らない。ひょっとしたら、あのとき誰かが指摘してくれたら、違った人生があったのかも…と思うことがあるかもしれない。あのとき叱ってくれたから、道を間違えずに済んだ…と思う日が来るかもしれない。それは何も勉強だとか進学だとかに限った話ではありません。

だから、私は私の立場での責任として、子供たちに言うべきことは言おうと思っています。でも、その上で彼らがどうするかは彼らの自由です。そこに割り込んでいこうとまでは思いません。
私の話をきっかけにいま何かが変わるのか、数年後にふと思い出して何かに気づくのか、あるいは何も感じないままでもうまくやれちゃうのか、どれでもいいと思います。どんな些細なことでも、いつかどこかで生きることのコツやヒントになればいい。ならなくたって、そんなの思い出す必要ないくらい万事うまく回っているならそれでもいい。
たまたま縁のあった、彼らの幸せを願うひとりとしての思いを伝えることが私の責任です。ただ、執拗に従わせようとしたり、ネチネチと管理したりなんてのは性に合わないんですよねえ…。

人生は、おそらく運と努力と才能の掛け算です。
どれがゼロになってもゼロになるし、運や才能が飛び抜けている人に、一般人の方法論なんて通用しません。大谷翔平のいまを正確に予見できた人なんていないのですから。様々な人がいて、環境があって、人生に唯一絶対の成功法則なんかありません。

だから、自分の運も才能も自覚できないうちは、とりあえず手に入るカードを増やしておけばいいんじゃないかと思います。そして、どうせやるなら「真面目にコツコツ努力」な切り口ばかりじゃなしに、少しでも面白くやれるように工夫することじゃないかと思います。たぶん、それもまた私の大事な仕事なんでしょうね。
posted by こんぶ先生@Miraiz at 11:22| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2021年04月03日

春来たりて

実に久しぶりの投稿になってしまいました。
この仕事は11月からずっと繁忙期が続きます。
10月のうちに冬季講習と正月特訓をプランニングして、11月は保護者会、12月はM-1GPの作題と講評・成績処理、1月は受験生のケアと新年度のパンフレットやカリキュラム作成、2月は受験生送り出しと新年度準備、さらには春季講習の準備も重なり、3月は年度開講と新入会受付です。
この他にも大なり小なり仕事がありまして、なかなかこの間はこぶやきをのんびり書いているヒマがありません。

そんな繁忙期もようやく過ぎて、明日は春季講習最終日。
今年度も無事スタートできて、ホッとひと息です。
春季講習中は連日朝から晩まで、75-90分の授業を6〜7コマもつので、体力的になかなか大変です。
でも、思えば僕は現場にこだわって、授業がやりたくて独立したわけですし、8年度めもこうして目一杯授業ができるほど在籍があるというのは、とてもとても幸せなことです。

昨年の今頃は、コロナ休校で開講直後からシンドイ思いをしましたから、それを考えても、コロナで潰れることもなく、ここまで元気に維持できているのは本当に幸運です。これで文句なんか言ってたらバチが当たりますね(笑)。

今年は教科書や千葉の高校入試が変わったり、夏休みの日程も変わったりで、色々対応を迫られます。
貧乏ヒマなし、創業以来「去年と同じでOK」みたいなルーティンだけでやれる年なんて一度もありません(笑)。
毎年新機軸あり、新展開あり、開拓と挑戦の日々です。
でもそれもまた僕の望んだ道ですし、何よりその方が退屈しないし、職員や生徒たちと愉しく面白く頑張っていこうと気持ちを新たにしています。

いやーしかし、疲れたぁ〜!!(笑)

4月はひとまず落ち着いて、GWまでは通常運転です。
GWは走り回れるようになった愛息と、思いっっっっっっきり遊んでやります!(嬉)
夢のような連休が明けたらまた、夏に向けて忙しい日々がやって来ます。

posted by こんぶ先生@Miraiz at 00:43| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2020年05月05日

そんなにイヤかい

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おかげさまで生後半年を経た我が息子、最近は「離乳食」にチャレンジです。
ところが今日は、新メニューで差し上げた「桃とぶどうのデザート」が相当お気に召さなかったらしい。
もんのすごい表情……まさかの阿修羅面「怒り」発動です(笑)。
こうして一切の遠慮会釈なく、不満を全顔面に押し出すスタイルは、まさに私譲りのDNAですわね。
posted by こんぶ先生@Miraiz at 04:59| Comment(0) | 親バカデレデレ日記 | 更新情報をチェックする